まず一番最初にチェックするべき統計データ3大指標

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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出店に携わっていらっしゃる方で、
「統計データ」または「商圏データ」という言葉を、
まったく聞いたことが無い人は、まずいないと思います。
 
いわゆる、
「周辺人口が●●人」であるとか、
「人口ピラミッドによると若年層が多い」とか、
そういった類の話です。
 
 
こうした統計データは、言わずもがな、
出店に際して重要な資料となります。
 
 
 

しかし、多くの方がそう思っているであろうにも関わらず、その一方で、
 
結果的にデータをほとんど見ずに出店を決めてしまう方も多くいらっしゃいます。
 
 
そういった方々に理由を聞くと、
「データの見方が分からない」
「どんなデータがどう関係あるのか分からない」

といったような意見が出ます。
 
 
例えば、
「500m圏人口が8,000人でした」
というようなデータがあったとしても、
 
「で?それは多いの?少ないの?
それで売上げにどれくらいの影響があるの?」

 
という疑問が解決されないままなので、
結局のところ、
「商圏人口なんてあんまり関係ないのではないか」
となってしまうようです。
 
 
 
 
これは確かに、その通りです。
 
 
 
「人口」のデータは、最もポピュラーな統計ですが、
それ単体を出店にダイレクト活かそうと思っても、
しっかりした売上予測モデルを作ってでもいない限り、
なかなかうまくはいかないものなのです。

 
 
何をもって多いのか少ないのかの判断基準もなければ、
そもそも「人口」が重要なのかどうかも分かりませんしね。
 
 
そのような経緯から、
「統計データを見ないで出店する」
という人は後を絶ちません。
 
 
 
 
しかし、それはあまりにも勿体ないことです。
 
昔と比べれば、
データは安価で簡単に手に入るようになり、
チェーン店のみならず、個人事業主でも、
データを活用することは容易にできる時代
なのですから。
 
 
 
 
統計データを正しく見る技術を身につければ、
出店精度は著しく向上します。

 
大きなリスクを回避することもできるようになります。
 
 
 
突き詰めていけば大変奥が深い事柄ではありますが、
そんなにハードルが高いものでもありません。
義務教育レベルの算数とちょっとした数学ができれば、
十分に「データ分析」はおこなえるのです。
 
 
 
 
 
というわけで今回は、

まず一番最初にチェックするべき統計データの基本的な3大指標
 
について、書こうと思います。
これらをチェックするだけでも、かなり色んなことが見えてきますよ、というものです。
 
 
 


 
 
 
結論から書きますと、それらは、
 
「人口」
「昼間人口」
「購買人口」

 
の3つです。
 
 
ただし、この3つを、バラバラに見ても意味がありません。
 
商圏分析の初歩は、まずこの3つを「比較する」ところから始まるのです。
 
 
 
「人口」とは、夜間人口ともいい、
そこに住んでいる人の数です。
 
 
「昼間人口」は、読んで字のごとく、
昼間にそこにいる人の数のことで、だいたい、
「そこで働いている人」「そこに通ってきている人」
「仕事をせずに昼間そこにいる人(主婦など)」

のことを指します。
 
厳密には、昼間人口とはいくつかの種類があり、
集計方法がそれぞれに異なるのですが、
ここでは、
「事業所などをベースに、そこで昼間働いている人」
をメインにしていると考えてください。
 
 
「購買人口」とは、そこで買い物をしている人の数です。
これは、商業統計にある「小売業年間販売額」というデータから、
推計されるものです。
 
周辺の小売業年間販売額の値を、
「1人あたりの販売額」(2007年度で105.2万円)
で割った値が、購買人口となります。
 
 
 
まず、この3つのデータを見ることで、
「商圏の規模」と、
「流入の度合い」を判定するところから、
基本的な商圏分析は始まります。
 
 
どう比較して何が分かるかというと、
それは次の2つの角度で考えていきます。
 
 


 
 
1.就業流入を見る
 
「昼間人口」を、「人口」で割ってみましょう。
 
その値が1を超え、大きければ大きいほど、
就業者がその商圏に流入している
ということになります。
 
お店のメインターゲットを就業者にするような業態は、
この値がなるべく大きいエリアを狙うべき
です。
 
一方で、この値が1を切る場合、
つまり人口の方が多い場合は、
就業目的の人々は、その周辺からは
流出してしまっているということです。
 
こうしたエリアでの、サラリーマンのランチを狙うような業態は、
大きなリスクを負うことになるので、注意が必要です。
 
 
 
2.購買流入を見る
 
続いて、同様に、
「購買人口」を「人口」で割ってみましょう。
 
その値が、大きければ大きいほど、
購買目的の人々が多く流入している商圏ということです。
 
基本的に、多くのショップビジネスにおいて、
購買流入の大きいエリアの方が、そうでないエリアよりも
売上げは高くなる傾向
にあります。
 
とりわけ飲食店や小売店では、
それが顕著に出ることが多いですね。
 
ですので、ターゲットを地元の住民に絞る業態でない限り、
なるべく購買流入の大きいエリアに出店するべき
なのです。
 
 
なお、購買人口が人口よりも少ないエリアは、
「買い物をする人はその近辺から流出している」
ということです。
 
すなわち、そのエリアでの人々の財布のひもは堅く、
なかなかお金を使ってくれないとも考えられます。
 
地元住民をターゲットにする、と言っても、
これでは厳しいことに変わりはありません。
 
 
また、人口と購買人口の数が拮抗しているエリアは、
「地元の人々が主に必要最低限の生活の買い物をしている」
と捉えることができます。
 
こうしたエリアこそ、地元の人々をお客さんにしやすい
エリアであると言えます。
 
 
 


 
 
 
このように、
「人口」
「昼間人口」
「購買人口(小売販売額)」
のデータを集計し、それぞれを比較することが、
統計データを使った商圏分析の初歩です。
 
次回は、さらに分布図などを用いて、
より商圏を視覚的に比較してみたいと思います。
 
 
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