「良質な商圏」を見つけ出す、たった4つのデータで分かる簡単な方法

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前回の商圏コラムでは、
人口ピラミッドを都道府県の値と比較して、
地域住民の質を読み解こう、
というお話をしました。
 
 
 
では、ところで・・・・
 
こんな質問をされることがあります。
 
「どんな質(年齢層)の商圏だったら、
商売に適しているのですか?」

 
と。
 
 
勿論、一番最初にお答えするのは、
 
「あなたのビジネスのターゲット層が
多くいる商圏がいい」

 
ということです。
これは、当たり前といえば当たり前ですよね。
 
 
20代を狙っているなら20代がいる商圏、
高齢者を狙っているなら高齢者がいる商圏、
そういう場所に出店するのがベストであるのは、
誰でも理解できることだと思います。
 
 
ただ、こうしたこととは別に、

多くの一般的なショップビジネスに適した、
「住民の質の良い商圏」


というものがあるのです。
 

 
それを見つけるには、どういった部分に着目すべきなのでしょうか。

 
 
今回は、そのことについて、
お話したいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ漫然と年齢層のグラフやデータを見ても、
商圏の質を「良い・悪い」と判断するのは、
分析に慣れていないと難しい
ものです。
 
簡単に、ざっくりとでも、
そこがどんな地域であるのか、
判別できる指標が必要ですね。
 
 
その指標となるのが、
 
 
「P比」と「Q比」
 
 
です。
 
 
聞いたことが無い方が多いと思いますので、
ご説明いたします。
 
 
まず、P比とは、
 
「20~24歳人口を10歳~14歳人口で割ったもの」
 
です。
若年層の特徴を表す指標になります。
 
 
そして、Qとは、
 
「50~54歳人口を30~34歳人口で割ったもの」
 
あり、成人層の特徴を示すものです。
 
 
 
これら2つの値を、それぞれ、
「1」を基準に、大きいか小さいかで、
日本全国を4つに分類します。
 
その4つとは、
 
①P比・Q比ともに1より小さいエリア、
②P比・Q比ともに1より大きいエリア、
③P比が1より大きくQ比が1より小さいエリア、
④P比が1より小さくQ比が1より大きいエリア、

 
の4つです。
 
 
 
①P比・Q比ともに1より小さいエリア
 
こうしたエリアは、「年少家族型」とも呼ばれます。
 
30歳代の親と小中学生くらいの子供が多くいる、
というような人口ピラミッドになります。
 
このような商圏は、
 
どんな商売であろうと、
大きなビジネスポテンシャルがある

 
と捉えられます。
 
基本的に、子供の年齢が低いため、
親が子供を連れ立って来店します。
親子の両方を吸引することが可能なのです。
 
また、往々にして、こうしたエリアに住むファミリーは、
他のタイプのエリアに住む同年代のファミリーより、
消費性向が高いものです。
 
家族での外食のニーズをはじめ、
買い物の単価も、高めと見られます。
 
 
 
②P比・Q比ともに1より大きいエリア
 
こうしたエリアは、「成人家族型」です。
 
50歳代の親を持つ20歳代が多くなる、
つまりファミリーはファミリーでも、
年齢層が高い商圏です。
 
年少家族型のエリアと比べると、
ファミリーでの来店というのはあまり期待できません。
 
親子は別々の日常行動をするようになっており、
あわせて吸引するのは、なかなか難しいでしょう。
 
決して、悪い商圏というわけではありませんが、
やや、人々の、商売を見る目は厳しくなっています。
 
 
 
③P比が1より大きくQ比が1より小さいエリア
 
こうしたエリアは、「成人偏向型」と呼びます。
 
20代~40代までがほぼ均等に住んでいるような商圏です。
こうした商圏では、
「商売に対する選別が進む」
と言われています。
 
この世代の人たちは、
「流行」や「商品・サービスの質」に、
とても敏感な人たちです。
 
もしも、ちゃんと受け容れられ、ヒットすれば、
大きな売上げが狙えます。
 
しかしその一方で、もしも質の悪い接客などで、
ネガティブな口コミが広がろうものなら、
挽回することは非常に困難な商圏
です。
 
 
 
④P比が1より小さくQ比が1より大きいエリア
 
こうしたエリアは、「世代混合型」と呼びます。
 
一言で言えば、
「高齢者が比較的多いエリア」
です。
 
商圏の年齢層が上がってくると、
「保守的な嗜好性」
が強まってくる傾向にあります。
 
こうした商圏では、あまり、
新しいビジネスが受け容れられにくいのです。
 
大手のチェーンが新規参入しても、
昔からある商店街の店舗に負けてしまう、
なんてことがよく発生します。
 
 
 
 
以上のような4分類に、
P比とQ比を基準にして分けることができます。
 
図で表すと、このようになります。
 
 
P比とQ比から分かる商圏の質

 
 
 
そして、
①が最も「質の良い」商圏であり、
④が、なるべくなら避けたい商圏です。
 
 
勿論、業種業態によってターゲットが違うので、
④のような商圏が必ずしも悪いわけではありません。
 
しかし、多くのビジネスに共通する傾向として、
「新規出店=新しいもの」に対する、
年齢層による受け容れ方が、違ってきます。

 
どんな商売でも、①のように若年層が多いエリアの方が、
地域住民に受け容れられやすい
のです。
 
 
 
これから出店を考えているなら、
その地域の、P比とQ比は、必ず押さえておきましょう。
 
「年少家族型」なら、多少冒険してみてもいいかもしれません。
少しくらいリスクを冒してでも
(家賃が高め、実験的な商品を作る等)、
高い売上げを狙う価値があります。
 
 
一方で、もしも「世代混合型」であれば、
チャレンジすることよりも、
地元でどんなお店が流行ってるのかを徹底リサーチし、
「かたい」商品を作っていきましょう。
 
 
このようにして、経営戦略を練るのです。
 
これは、
 
10~14歳人口
20~24歳人口
30~34歳人口
50~54歳人口

 
の4つのデータを見るだけでできる、
とても簡単なものです。
 
ぜひとも、チェックするようにしてください。
 
 

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