どうしてその場所を選んだの!?~素晴らしいお店なのに出店立地がイマイチなのは勿体ない!~

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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【立地調査レポ #0012】
 
『100時間カレーB&R 東高円寺店』
 
(西側間口) 
100時間カレーB&R東高円寺店店舗外観(西側)
(東側間口)
100時間カレーB&R東高円寺店店舗外観(東側)
 
 
実査日:2015/10/23


<立地点数>
 
48点/100点
 


<店舗データ>
 
席数:13席
客単価:~999円
業態:欧風カレー
住所:東京都杉並区高円寺南1-6-10
食べログ点数: 総合評価 3.13
 
(2015/10/26付食べログデータより)


 
 
<立地所見>
 
 
今回のお店は、雑誌に掲載されていたというわけではないのですが、
ちょっと私用で東高円寺に行った際、良い香りに誘われ、その存在を知った店舗です。
家に帰ってきてから色々と調べてみたところ、気になることがあったので取り上げました。
 
 
お店の位置は、ここです。
 
100時間カレーB&R東高円寺店周辺GMAP
 
地下鉄・東高円寺駅の地上出入り口がある大きな交差点から、少し北側にいったところにある店舗です。
 
まず、プラス点から書きましょう。
 
 
2つの道路に間口が取れている 
 
上の写真からも分かるように、表通りと裏通り、両方に間口が取れています。
これは、物件としてはプラス点と捉えていいでしょう。
 
いずれも、間口幅や形状だけ見ると、取り立てて良い物件とは言い難いですが・・・・
2つの道路のどちらからも入店できるというのは、来店の機会が増やせて良いことです。
 
 
 
このお店のオーナーさんには失礼かもしれませんが、この物件について、プラス点はその部分くらいしか見当たりません。
しかも、「強いて言えば」というレベルです。
 
が、しかし、最後までお読みいただければと思います。
 
 
続いて、マイナス点。   
 
 
とにかくポテンシャルの小さなエリア 
 
周辺500m圏の統計データがこちらです。
 
100時間カレーB&R東高円寺店周辺統計データ
 
小売販売額は約80億円。
 
マーケットの分類上、200億円以下の街は
「リトルマーケット」
と呼ばれ、商業ポテンシャルが小さく、商売をするにはリスクが高い街(とりわけ飲食店にとっては)と言われています。
 
こうした街でお店を繁盛させるには、
「一等立地に出店する(立地上の工夫)」か、
「街一番の人気店にする(営業上の努力)」か、

そのどちらかでないと、難しいものです。
 
 
では、このお店はどうかというと・・・・
 
営業面については、後述します。
 
 
ミクロ的な立地については、これも、さほど良いとは言えません。
 
 
集中度の高いTGを外している 
 
東高円寺駅周辺で、大きなTG(人が集まるポイント)になりえるのは、駅の地上出入り口のある大きな交差点くらいです。
このお店は、その大きなTGから、やや離れてしまっています。
 
お店の前の道路は、東側も西側も、住民の動線ができていないわけではありませんが・・・・
とはいえ、交差点から50m以上離れてしまっていることを考えると、効率的な吸引はやや難しい状況でしょう。
 
視界性も、店前歩行者からすら、そんなに良好とは言えません。
 
(東側道路の北側から)
100時間カレーB&R東高円寺店東側歩行者視界性
 
(西側道路の北側から)
100時間カレーB&R東高円寺店西側歩行者視界性
 
 
加えて、その交差点TGの近辺には、チェーン店のお店をはじめ、飲食店が何店舗も出店しています。
(味による差別化はともかく)立地上は、そうしたお店に太刀打ちできません。
 
すなわち、
「お客さんが『美味しいカレーを求める人』ならともかく、『とりあえず腹ごしらえがしたい人』であれば、交差点周辺の飲食店に入ってしまう」
ということです。
 
なお、余談ですが・・・・
このお店の周辺には、食べログの点数の高い美味しいラーメン店なども複数あるようで・・・・
「飲食店の需要」においては、小さなポテンシャルに対して、やや競争の激しいエリアであると考えられます。
 
 
こうしたエリアにおいては、「TGから離れている」というのは、立地の競争力が著しく下がるポイントです。
 
 
  
 
 
ここまでは、この『東高円寺店』単体の評価です。
 
実査をした時は、「うーん、ちょっと勿体ないなぁ・・・・」と思う程度だったのですが・・・・
家に帰ってきて、『100時間カレー』で検索してみて、驚きの事実を知りました。
 
 
なんとこのお店、東京・神奈川・千葉に合計7店舗を出店するチェーン店だったのです。
 
とりわけ、『神田店』は、「神田カレーグランプリ」の2014年度グランプリを獲得した、とても評価の高いお店でした!!
 
 
そんな、素晴らしいカレーを提供するお店が、なぜ東高円寺に・・・・?
と気になったので、他のお店がどこにあるのかも調べてみました。
 
 
そして、驚きました。
 
 
『神田店』を除き、他の6店舗の立地・・・・渋すぎる・・・・!!!
 
武蔵小杉!!
浦安!!
武蔵新城!!
駒込!!
武蔵小山!!
 
何を狙って、このエリアに出店したのでしょうか・・・・
 
こんなことを書くと大変失礼かもしれませんが、いずれのエリアも、取り立てて質の良い商圏というわけではない街です。
(出店する場所によっては悪くはないでしょうが)
 
強いて言えば武蔵小杉は、最近タワーマンションも出来ていますし、成長が見込めるマーケットです。
しかし、『100時間カレーB&R武蔵小杉店』の位置は、そうした成長ポテンシャルを吸引できる位置ではありません。
(場所は食べログをチェックしてください
→ http://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140504/14053654/ ) 
 
 
『武蔵小山店』も、商店街を外していますし、
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13156887/
『駒込店』も、駅出入り口のひとつに近接しているとはいえ、動線は外れています。
http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13171234/
 
 
ちなみに、それら7店舗の、簡単な統計データをまとめると、こんな感じです。
 
100時間カレーB&R店舗データ比較表
 
これを見ると、軒並み、マーケットが小さいエリア(大きな繁盛が比較的難しいエリア)に出店していることが見てとれると思います。
 
かろうじて『神田店』のみ、大きなマーケットですが・・・・
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13165765/
このお店も、(現地を見ていないので確実ではないですが)ミクロ的な立地が良くない場所です。
この周辺は、しょっちゅうお店が入れ替わっているようですしね。
 
 
『東高円寺店』以外は、ちゃんと現地を見ていないので、断言はできないものの、
おそらくいずれのお店も、100点満点で、高くて50点前後といったところでしょう。
 
『武蔵小杉店』や『浦安店』は、もしかしたら40点前後になるかもしれません。
 
 
 
これは・・・・
も っ た い な い ! !

 
本当に、
非常に、
も っ た い な い ! !

 
 
 
 
神田のような、飲食店がわんさかひしめきあう激戦区で、カレー店としては1位の称号を獲得するほどの、素晴らしいお店ですよ!?
 
ちゃんと、立地の良い場所に出店すれば、もっともっと繁盛するし、もっともっとその素晴らしいカレーを世に知らしめて行けるわけです!!
 
それなのに、出店しているエリアが、「チェーン企業が成長するエリア」ではないのです!!
 
 
個人店で、オーナーさんとその家族だけが細々とやっていくだけなら、どこにでも出店できましょう。
しかし、7店舗も出店しているということは、そういうわけではないはずです!!!
 
「お店を増やしていこう!!」
「どんどんこの味を広めていきたい!!」

 
そういう想いが、あるのではないでしょうか。
 
だとしたら、エリア選びから、もっとしっかりやるべきです!!!!
 
 
よしんば、エリアにはこだわりがあると言うのであれば、仕方ないでしょう。
 
けれども、
武蔵小杉にしても武蔵新城にしても駒込にしても浦安にしても武蔵小山にしても東高円寺にしても!!!
もっと、そのエリアでより良い物件探しはできたんじゃないかと思ってやみません。
 
 
 
 
それを思うと・・・・
 
なんって!
なんって!
も っ た い な い ! !

 
 
 
そんなふうに感じてしまうのです。
 
 
とはいえ、この1~2年で、だいぶ良いペースで出店しているようです。
 
それは、
「繁盛しているからどんどん出店している」のか、
「うまくいってないから新しい店を出さないとやってけない」のか、

定かではないですが・・・・
 
 
どちらにしても、今、7店舗。
 
10店舗より多く増やせるかどうかは、この後のエリア選び、物件選び、立地選びに懸かっていると思います。
 
その運命の分かれ目に差し掛かっていると言えるでしょう。
 
 
ちゃんと、
「高すぎない家賃でちゃんと集客できて利益の出る物件」
を、立地の観点から見つけ出し、この先の出店をより良くしていくことができれば・・・・!!!!
 
 
そう願ってやみません。
 
 
 
 
こうした企業は、実は沢山あるのです。
 
本当に良い商品を提供しているのに、お店の数が増やせなくて、いつの間にか消えていってしまうお店。 
 
今までも、色々見てきました。
せつないじゃないですか。
 
だからこそ、私は、そういう企業こそ、ちゃんと企業の中に立地を見るチカラをノウハウとして確立して、しっかり出店していってほしいと願っています。
 
 
 
それではまた、次回!
 
 
 
  
 
 
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