外から「お店の中が見える」だけで売上げが跳ね上がる!?

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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お店の経営者が思う以上に、お客さんは入店に際して、様々な心理的制約を抱えているものです。
 
ここでいう心理的制約とは、お客さんが『このお店ちょっと入りにくいな』と思ってしまうこと。
 
 
お客さんにそう思わせてしまう立地的要因(土地や建物のマイナス点)は、色々ありますが、例えば、
 
●入口がものすごく狭い
●お店が地下にある
●外装の雰囲気が怪しい
●お店がゴミ捨て場の隣
●どこが入口か分からない
●店前に自転車が沢山停まっている

 
・・・・等々です。
 
 
こうした要因がある物件では、お店の立地そのもの(位置)は悪くないのに、なかなかお客さんが入ってこない、というような状況になってしまうことが、多々起こり得ます。
 
それはなぜでしょうか??
 
 
一言で言うと・・・・
 
「安心できないから」
 
です。
 
 
心理的制約とは、「不安を感じている状況」という言葉にも置き換えられます。
 
人間は、相当のマゾでない限り、基本的には「なるべく不安な場所から離れよう」という考えが働くものです。
そのため、安心できない=不安を感じさせるお店には、入店したいと思えないのです。
 
 
入口が狭い・・・・ちょっと閉塞感があって安心できないな。
お店が地下にある・・・・なんか怖いな。どんなお店だか分からない。
外装の雰囲気・・・・変なお店には入りたくないな。
 
そんなような感じです。
 
 
 
集客をしっかりしたいなら、そういうことを思わせないための工夫が必要です。
 
その工夫のひとつが、
「お店の外から中の様子が分かるようにする」
ということです。
 
具体的には、
 
○入口や壁面をガラス張りにする
○大きな窓を設置する

 
などの施策が考えられます。
 
これらの工夫を施すことで、お店の前を往来する歩行者が、「どんなお店なんだろう?」と中を覗き込むことができ、それによってお店の雰囲気を感じ取ってもらいやすくなります
その結果、「ここは入っても大丈夫そうだ」って安心してもらえれば、入店してくれるわけです。
 
 
さらには、お店の中の様子が分かると、席が空いているかどうかも分かりやすいですよね。
 
それに、お店の盛り上がり具合も伝わります。
多くの人は「誰もいないお店」よりも、「繁盛しているお店」に入りたがります。
ガラガラのお店じゃなく、多少混んでいても、人気があるお店に入るのです。
(これを心理学では「バンドワゴン効果」とも言います)
 
すなわち、お店の中が見えていれば、お客さんがお客さんをどんどん呼び込む効果が期待できるということです。
繁盛すればするほど、その効果は高まるでしょう。つまり、集客力がどんどん途中からアップするのです。
お店の中が見えなければ、集客力は常に一定のままです。
 
 
 
ちなみに、「お店の外から中の様子が分かる」と、売上げが高まること、これらはデータの上にも表れています!!!
 
私がこの1年で調査したお店の中から、「1階」にある「居酒屋」業態94店舗に絞って見た時・・・・
 

 
■外から中の様子が分かるお店(28店舗)
 
平均坪あたり売上げ:44.4万円/坪
 
■外から中の様子が分からないお店(66店舗)
 
平均坪あたり売上げ:32.8万円/坪
 


 
でした!!
なんと、お店の外から中の様子が分かるお店は、分からないお店と比べて、平均で約35%も売上げが高かったのです!!
 
 
さらにもっと詳しく見ていきました。
これらの94店舗のうち、「アクセスのしやすさ」「お店の見つけやすさ」などの立地要因が可もなく不可もなく標準的だった場合・・・・
 


■外から中の様子が分かるお店(17店舗)
 
平均坪あたり売上げ:50.0万円/坪
 
■外から中の様子が分からないお店(12店舗)
 
平均坪あたり売上げ:33.0万円/坪
 


 
なんと!!約52%も、中の様子が分かるお店の方が売上げが高くなる傾向が出たのです。
これは、驚きの数字です。
単純計算で、お店の壁面をガラス張りにするだけで、月商500万円のお店が750万円まで上がるということです。
驚異的な数字です。
 
 
 
もうひとつ。
 
新宿や池袋みたいな繁華街ではなく、どちらかというと街の外からの流入がないような、ベッドタウンなどにおいては、
 


■外から中の様子が分かるお店(12店舗)
 
平均坪あたり売上げ:34.5万円/坪
 
■外から中の様子が分からないお店(26店舗)
 
平均坪あたり売上げ:25.0万円/坪
 


 
これも、約38%も売上げが違いました。
ちなみに大繁華街エリアだと約22%でした。
 
つまり、「繁華街は人が沢山いるからお店の中が見えなくても入ってくる人もそれなりにいるが、住宅街や小さな町だと入りにくさが大きなマイナス点に直結する」ということを示唆しているのだと思います。
 
個人で開業する方はとりわけ、大繁華街よりはこうした小規模な商圏に出店することが多いと思いますので、とりわけ重要なポイントです。
 
 
 
以下、全面ガラス張りの例としては、こうしたお店が挙げられます。
 
セント・ベルナルデュス(神田)
セントベルナルデュス外観
ここは、間口そのものも広いです。
 
 
ウォータリングホール(代々木)
ウォータリングホール外観
 
 
筑前屋(新宿御苑)
筑前屋新宿御苑店

 

正面に広く間口が取れるなら、これくらいのことをするのがベターではありますが・・・・
工事費の問題や、物件そのものの制約から、それが難しいこともあります。
 
そういう時は例えば、
 
風鈴屋(恵比寿)
正面
風鈴屋入口間口
側面
風鈴屋側面はガラス張り 
のように側面をガラス張りにするとか、
 
 
Locco(新橋)
Locco外観
のように、入口のドアだけ、ガラス面が広いものに取り換えるだとか、そうした工夫でも十分に効果はあると考えられます。
 
 
 
 
さて、今日は、いつにも増して長く書いてしまいましたので、この辺りで終わります。
 
 
 
お店の外観を決めるのは、オーナーであるあなた自身です。
 
しかし、そのお店に入るかどうかを決めるのは、お客さんです。
 
お客さんが安心して「入りやすい」と思ってくれなければ、どんなに良い料理を提供していようと、まず最初の来店がありません。
 
お客さんの安心のために、「お店の外から中の様子が分かる」ということは、軽視できないきわめて重要なポイントであること、心に留めておいてください。
 
 
 
 
 
 
 
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