いきなり!ステーキの(自主的)売上予測の結果、大公開!!

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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このブログの第1回目から始まった、「いきなり!ステーキ」を勝手に調査して分析する企画!
今回で、ひとつの区切りになります。
 
雑誌「月刊食堂」に売上げが公開されていた店舗を、直接実地調査し、立地点数をつけました。
その結果と、実際の売上げの相関関係を見ることで、立地の良し悪しが売上げにどう影響しているのかを分析するためです。
 
 
なお、実査した店舗は全部で10店舗。
 
今回は、
「新宿西口店」~「池袋西口店」の9店舗をサンプルとして分析し、
最後に実査した「神保町店」を、実際に売上予測してみて、
その予測値と実績値が一致するかどうかにチャレンジしてみました。
 

 
 
結果から先に書きます。
 
 


神保町店
 
実績値 1,400万円
 
予測値 1,435万円
 
 


 
 
 
・・・・まさにドンピシャとはこのこと!!!!
 
もっと言いますと、売上予測は基本的に「範囲」で表示されるので、
 
1,363万円~1,507万円
 
となり、完全に実績値を包含しています。
 
 
 
予想はしていましたが、まさにこんなにピタリとハマるとは思っていませんでした。
 
実を言うと、1店舗目を実査した時からこういう分析をしようとは考えていましたが、
サンプル数も少ないし(本来なら20店舗以上ないと正確に分析できない)、
雑誌に掲載されてる時点で数字は丸められているしで(信憑性も高くない)、
まさかこんなにキレイにハマるとは予想していなかったので・・・・
 
発表の際はどううまく表現したらいいかずっと考えていました(笑)
ドンピシャで出なくても、それっぽいのが出ればいいかなと。
 
でも、これだけキレイに算出されてくれたので、ストレートにシンプルに書くことができます。
 
 
 
それでは、簡単に解説していきます。



今回の売上予測には、重回帰分析という手法を用いました。
 
この統計手法について語り出すと大変なことになるので簡単に書きますと、
 
「複数の様々な要因それぞれの関係性を解き明かして、目的の数値を算出する」
 
というようなことに用いられる、とてもメジャーな手法です。
 
マーケティングの世界では勿論のこと、
医療業界で薬の効果測定をする際や、
投資家のための株価変動予測、
さらにはギャンブル界での当たり予測まで、

 
様々なことに応用されています。
 
「これまでの実績値を分析し、新しいものを予測する」ために、非常に効果的な手法のひとつです。
 
 
この分析の結果は、おそらく多くの方がご存知の、以下のような方程式の形で表現されます。
 
売上げ(求めたい数値)=項目A×係数a+項目B×係数b+・・・+切片
 
のような形式です。
 
 
 
 
この重回帰分析に、「いきなり!ステーキ」の9店舗の月商や立地点数を入れ込み、分析しました。
 
 
ちなみに、まず下の表を見て下さい。
これは、神保町店を抜かした9店舗の、立地点数と月商の比較表です。
 
いきなり!ステーキ立地点数と月商の一覧表

 
純粋に立地点数だけを見て、「平均月商」との相関係数(※)を見ると、そんなにそこまで大きい値ではないんですよね。
「0.44」というのは、小さくはないですが、そこまで大きいとも言いきれない数字です。
 
(※)相関係数とは、2つの項目にどれくらい強い関係性があるかを示す数字で、0に近いほど関係性が薄く、1に近いほどプラスの関係性、-1に近いほどマイナスの関係性が強いという意味です。 
 
 
が、しかし・・・・
 
よくよく考えてみると、これらの9店舗、お店の広さが違うんですよね。
10坪ちょっとの店舗もあれば30坪超えのお店もあります。
 
立地点数には、建物の外観が見えやすいとか入りやすいとかいうのは考慮していますが、広さについてはそこまで加味していません。
でも、普通に考えたら、「お店が大きい方が沢山のお客さんが一気に入るから、売上げも高まる」のは当然ですよね。
ということは、単純な月商ではなくて、「坪あたり月商」を見た方がいいんじゃないかなという発想になります。
 
そこで、月商を坪数で割った「坪あたり月商」との相関係数を調べてみると、
やはり、「0.74」という、強い相関関係があることが分かりました!!
(上記の表の、緑色で塗ってる部分)
 
すなわち、
「立地点数が高ければ高いほど、人は沢山集まってくる」
ということが分かり、さらに、
「お店が広ければ広いほど沢山のお客さんが入れるから、月商は高くなる」
ということになるのです。
 
 
 
結果、月商は、
 
平均月商=立地点数×係数a+坪数×係数b+切片
 
という方程式で表現することができるのです。
 
この時、立地点数と坪数を両方勘案した時の、平均月商との相関係数は、
 
『0.91』でした!!
 
ほぼ、1に近く、「この2つの項目の組み合わせときわめて強い関係性がある」ということを示しています。
 
 
 
 
 
となれば、後は係数aとb、そして切片を算出することができれば、計算式を作ることができます。
 
そして、ここから先は統計的にフクザツな話になるので、計算は機械にお願いしました(笑)
 
 
 
 
出来上がったのが、以下の式です。
 
 
平均月商=立地点数×41.83+店舗面積×60.28-2237.06
 
 
 
ここまで来たら!!
後はここに、神保町店のデータを入力するのです。
 
神保町店店舗データ表

 


神保町店
 
立地点数「64点」×41.83+店舗面積「16.5坪」×60.28-2237.06
= 1434.69 ≒ 1435
 
予測月商:1,435万円
 


 
 
ということになります!!
そして、前述の通り、神保町の、雑誌に掲載されていた実績値は1,400万円です。
 
これはもう・・・・
ドンピシャと言っていい値です。
 
 
 
素晴らしいです。
ここまで、ストレートにキレイに出るとは、思ってませんでした(笑)
 
 
 
ちなみに、勿論、これは正式に精緻な分析とは言えません。
今回は、(そもそも月商自体の信憑性の問題もありますし)ある程度の傾向性を見つけ出したり、皆さんに「こんなふうに予測できるんだ!」というざっくりとしたイメージを持っていただければと思ったので、簡単にやりましたが・・・・
 
これが本格的な分析になれば、店舗数も9店舗どころか、統計的には30店舗以上の分析を必要としますし、
項目も、「立地点数」なんてひとくくりにしないで、例えばですが、
 
「商圏人口」
「駅の規模」
「駅からの距離」
「TGや動線の強さ」
「住民の年齢層や所得層」
「お店の見え方」
「建物の間口幅」
「周辺の競合店の強さ」

 
などなど、それぞれ細かい要因ごとに独立した項目として数値化し、係数を見つけたりします。
 
この時の、項目の立て方・数値化こそが、分析者としてのハイレベルなスキルを求められる、奥義中の奥義なのです。
重回帰分析は、項目さえ見つければ後は自動計算してくれますが、そもそもその項目自体は、人間が自分の感覚で見つけるしかないものであり、機械任せにはできない部分です。
 
 
 
とまぁ、専門的な話や高度な話になってくればもっともっと深く語れてしまいますが・・・・
 
要は、このような感じに、ちゃんと立地を調査・分析し、点数化しておくと、その点数とお店の売上げの関係性が見えてきて、そこから新規出店の売上予測が立てられるようになる、というわけです。
 
 
立地点数が「どれくらい」高い場所だと、低い場所よりも「どれくらい」売上げが高くなるのか。そういうことが、分かるようになってきます。
 
例えば、すでに1店舗持っていて、2店舗目を出店する時、
「立地点数が10点低い立地で、でも同じくらいの売上げを出すためには、どれくらいの規模のお店を作るべきなのか」
のようなことが分かってくるわけです。
 
 
ここまでシンプルに簡単には結論付けられないことではありますが、要はそういう感じのことです。
 
こういうことのために、ちゃんと、立地を点数化しておくことが重要になってくるのです。
 
 
 
 
 
というわけで・・・・
 
今回こうして、雑誌に掲載された情報から、「いきなり!ステーキ」を勝手に調査し、分析してしまいました。
 
すると、やっぱり立地が重要なんだということが見えてきました。
業態のチカラがきわめて立派なので、多少立地が悪くても、そんじょそこらの飲食店よりは高い月商を叩き出せる業態です。
 
でも、その同じ業態の中でも、1,000万円そこそこしか売れないお店と、3,000万円近く売れるお店はあり、その差は、立地の点数差に表れてきています。
 
立地が悪い場所でも売れる業態は、立地が良ければもっと爆発的に売れるのです。
 
 
そのようなことが証明できた、良い機会になりました。
 
でも、願わくばもっと深く分析したい・・・・
「いきなり!ステーキ」はノリにノッて、この2年で80店舗近く出店したそうです。すごいですよね。
今回の10店舗だけでなく、よりもっと多くの店舗の立地を分析し、データを算出することで、今後の精緻な出店戦略も見えてくることでしょう。
 
80店舗を越えてくると、業態自体の物珍しさでは売れなくなってくるので、より周辺の立地要因が強く売上げに関係してくるようになりますしね。
 
 
 
でも、面白そうだなぁ。
これだけ素晴らしい業態なんだから、立地戦略をしっかりすることで、もっともっと全国に、広く展開していってくれたらいいなぁと心から思います☆☆
(こういうのキッカケにお仕事来ないかしら?笑)
 
 
ショップビジネスに携わる人のためのカウンセラー。
「お店と共に在る人生」のサポートになりたい。

 
 
 
これからも、よろしくお願いいたします。
 
 
 
以下は、これまで実査・分析してきた「いきなり!ステーキ」のお店それぞれに関するレポートです!!
 
ひとつひとつがっつり書いておりますので、お時間・ご興味ある方は、ぜひどうぞ!




①新宿西口店
いきなり!ステーキ新宿西口外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
立地点数 86点
平均月商 2,600万円
店舗面積 18.6坪


②秋葉原万世橋店
いきなり!ステーキ秋葉原万世橋店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-2.html
立地点数 67点
平均月商 1,600万円
店舗面積 15.3坪


③蒲田店
いきなり!ステーキ蒲田店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
立地点数 62点
平均月商 2,600万円
店舗面積 35坪


④銀座四丁目店
いきなり!ステーキ銀座四丁目店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
立地点数 76点
平均月商 2,000万円
店舗面積 21.4坪


⑤銀座六丁目店
いきなり!ステーキ銀座六丁目店舗外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
立地点数 67点
平均月商 1,500万円
店舗面積 20坪


⑥渋谷桜丘店
いきなり!ステーキ渋谷桜丘店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
立地点数 67点
平均月商 1,400万円
店舗面積 16.8坪


⑦錦糸町店
いきなり!ステーキ錦糸町店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
立地点数 66点
平均月商 1,800万円
店舗面積 19.5坪


⑧吉祥寺店
いきなり!ステーキ吉祥寺店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-12.html
立地点数 65点
平均月商 1,400万円
店舗面積 13.8坪


⑨池袋西口店
いきなり!ステーキ池袋西口店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-13.html
立地点数 73点
平均月商 1,700万円
店舗面積 12.5坪


⑩神保町店
いきなり!ステーキ神保町店外観
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
立地点数 64点
平均月商 1,400万円
店舗面積 16.5坪


 
 
 
 
  



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