出店エリアが限られるような特殊業態チェーンの今後の展開について~「相席屋」編~

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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先日友人が、巷で話題の 「相席屋」 に行った話をしていました。
 
相席屋ロゴ

  
「相席屋」とは、男女の出会いの場になることをコンセプトとした居酒屋(ダイニングバー)で、現在、全国に65店舗以上を展開しています。
料金システムが面白く、基本的に男女相席で食べ飲み放題プラン、それを「男性が全て支払い、女性は無料」というもの。
 
「相席屋」
http://aiseki-ya.com/
 
 

 
初めてこのお店の話を聞いた時は、何かの冗談かと思いました(笑)
 
 
女性の食べ飲み放題が無料って!!(笑)
全部男性持ち!?そのかわり知らない男女で相席!?
男性は最初どんな人かも分からない女性の飲食代をオゴることに!?

 
そんな業態が成り立つのかなぁ・・・・
それに、
 
そんなあからさまなシステムだと飲食店というより出会い系の風俗店っぽくならないのかな?
男女ともに怪しい人ばかり集まって来そう・・・・
面白そうだけれども、実際に行くのはちょっと怖くて勇気が要る・・・・

 
というようにも感じました。
 
がしかし、その面白いシステムが大ヒットしたらしく、「相席屋」は、この半年間だけでも30数店舗を一気に出店し、その勢力を大幅に拡大しました。
半年間で30店舗以上の出店というのは、相当の大手チェーンでない限りは異例の数字です。
出店にかかる費用の捻出は勿論のこと、その準備、そのための人手、さらに各店舗の従業員の確保まで、1店出すだけでも大変なことですので・・・・!!
 
その裏にはおそらく、「相席屋」自体がヒットしたことに加えて、それまでに築き上げてられてきた地盤もあったと思います。
調べてみると、「相席屋」は、「居酒屋はなこ」という、これまた有名な業態と同じ経営母体でした。
 
 
こうしたことについて書き始めると長くなってしまうので・・・・
興味を持たれた方は、どうぞ、「相席屋」を調べてみるなり、行ってみるなりしてみてください。
 
 
 
 
さて、本題。
 
以前から、「相席屋」のシステムを聞いて、気になっていたのが、「出店エリアの限定性」というポイントです。
 
男性が普通の居酒屋よりやや割高な料金を支払い、女性は無料。
こうした極端な料金システムが、どんなエリアでも成功するとは、到底思えません。
 
まず、「高いお金を出してでも女性と出会いたい男性」が多くいるエリアでなければなりませんし、
女性についても、「出会いの場に行くことに抵抗が無いこと」は必須条件です。「タダでごはんが食べられる!」ということにのみ喰いつく女性が、それほど多いとは思えませんし、いるとしてもそれは閑静な住宅街ではまずないでしょう。
それに、基本的に男女ともに、2名以上で来店しなくてはいけないとのこと。男女のグループ等や1人での利用はできないため、利用シーンも限られます。
 
 
 
そういうわけで僕は、
「おそらく商業規模の大きい広域マーケットでなければ成り立つのは難しいのではなかろうか」
と思っていました。
 
そこで今回、友人のブログをキッカケに、ちょうど良い機会だったので調べてみると・・・・
 
 
確かに、そのようでした。
 
全国に出店しているとはいえ、そのほとんどが主要都市のみに限られています。
関東で言えば、新宿・渋谷・池袋・横浜などをはじめ、吉祥寺・六本木・錦糸町・赤坂・八王子・川崎・大宮など、有名な街ばかりです。
その他の地域では、大阪は梅田やなんば、宮城は仙台、愛知は名古屋で北海道は札幌すすきの、といった感じです。
 
「相席屋」店舗一覧
http://aiseki-ya.com/shop-ichiran
 
 
これは・・・・
 
「あえて大型商業エリアを狙っている」のか、
「大型商業エリアでしか出店できない」のか、
 
現時点では判断がつきません。
どちらでもあり、どちらでもないかもしれません。
 
 
が、しかし、ここで、他の一般的な居酒屋チェーンをいくつかピックアップして、それぞれの店舗数と、それぞれの店舗周辺データについて、まとめてみました。
その表がコレです。
 
主要居酒屋小売販売額データ
 
 
これは、題にある通り、各店舗の周辺の商業規模を示す「小売販売額」というデータを集計し、平均値や中央値その他をまとめたものです。
 
 
驚きですね。
中央値が、他のチェーンとはケタ違いに大きい。
さらには、平均値および最小値も、最も大きい値です。
 
 
この結果が指し示すことを端的にまとめると、
 
「大型商業都市にばかり出店が偏っている」
 
ということです。
 
 
 
60店舗を超えるチェーンで、こんなにも偏った出店戦略をしているところは、初めて見ました。
僕もこの世の全ての業態のデータを知り尽くしているわけではないですが、おそらくここだけだと思います。
 

一般的な飲食店は、こうした商業規模が大きい方が、まず間違いなく売上げは高まります。
なので、できる限り大きなエリアに出店していくのは妥当な戦略なのですが・・・・
 
当然、そうしたエリアは、そういくつもあるわけではありません。
 
新宿や池袋くらいの規模なら複数店舗を出店できるでしょうが、それでも限界はあります。
(マクドナルドですら5~6店程度)
 
したがって、店舗数を増やしていこうと思ったら、少しずつ、商業規模が小さいエリアにもチャレンジしていかなくてはならなくなります。
大きな繁華街だけではなく、ベッドタウンの駅前や、ビジネス街に出店してみたり、などです。
そうしたアプローチが出来なければ、すぐ店舗数は頭打ちになってしまうでしょう。
 
そして、店舗を増やせば増やすほど、そうやって様々なエリアに出店を余儀なくされるので、平均値や中央値は低くなっていくものなのです。
 
 
それが、60店舗以上出店してなお、小売販売額の平均が1,800億円近くをキープしているのです。
 
ちなみに、2,000億円以上のエリアを「超広域マーケット」と呼び、「日本最大級の商業都市」というカテゴリで扱いますから・・・・
もうほぼほぼ、超広域マーケットにしか出店していない、とでも言えそうなくらいです。
 
 
 
 
これは、非常に面白いデータが出たなぁと思います。
 
「相席屋」、想像していた通り、非常に偏った、面白い出店戦略をしているようです。
 
率直に言って、今後おそらく店舗数はどれだけ増えても、100店舗いくかいかないかが限界でしょう。
これまで出店してきたような商業エリアは、もうそんなに残っていません。
むしろよく、65店舗まで出店してきたなぁと、ただ脱帽です。店舗展開についての地力があるのだと思います。
 
 
 
 
 
 
今後、「相席屋」は、どんな戦略を取るのでしょうか?
 
もっと店舗数を増やしていこうと思うのであれば、エリアの選定にひと工夫が必要そうです。
そして、業態にも手入れをしなければならないでしょう。
 
今は、メディアにも頻繁に露出しており、「流行り」の感がありますので、ひときわ繁盛してるのでしょう。
ですから、この機に一気に店舗数を増やした戦略は、とても前向きで素晴らしいと思います。
 
しかし・・・・
今後、長期に渡って存続する業態を目指すのであれば、もっと色んな戦略を考える必要があります。
(勿論すでに経営陣が色々考えていらっしゃるのだとは思いますが)
 
ホームページに、「婚活応援酒場」というキャッチフレーズがありました。
今、「婚活応援」は、日本中で求められていることです。
男女の出会い、ひいては結婚を促進させるようなビジネスは、伸びて然るべしだと僕は思います。
 
できることなら、100店舗なんかで止まらないでいただきたい。
もっともっと、日本中の誰もが利用できるくらい、店舗数を増やしてもらいたいです。
 
今の業態そのままじゃ難しいかもしれませんが、きっと、何とかできる方法はあるはずです。
 
 
ちなみに、立地の観点からも、できることはまだまだあります。
 
 
まずひとつは、これまでの店舗の売上げや集客度合いと、商圏のあらゆる統計データを分析して、「相席屋が繁盛するエリア特性」を掴むことです。
例えば、商業規模は似たようなものでも、新宿と池袋と渋谷では、また売上げが違っているでしょう。
 
そうした特性を正確に把握することにより、「出店できるエリアの可能性の幅が広がる」のです。
 
もしかしたら、ある一点をちゃんと押さえれば、商業規模はそこまで大きくなくても成り立つ・・・・かもしれません。
 
 
さらには、「ひとつのエリアにできるだけ多く出店できるような戦略作り」です。
出店する配置を上手くできるかどうかで、例えば、新宿に3店舗しか出店できない場合と、6店舗くらい出店できる場合があります。
要は、既存店同士の商圏が被らないような出店の仕方をすればいいのですから。
 
 
 
なお、実際のお店はいくつかしか見たことがありませんが、どのお店も、かなり高評価をつけたくなる立派なファサードの作りをしていました。
ほとんどが空中階や地下の物件なのですが、地上から非常に目立ちやすく、また入りやすい工夫がされている店が多いです。
 
南池袋店
 
相席屋南池袋店

 
 
ターゲットがかなり限られ、大きなマーケットでなければやっていけないように見えるこの「相席屋」。
 
今後の動向に期待ですね。
 
 
 
なお、これを調べるキッカケになった友人のブログ記事が、こちらです。
 
Mr.サプライズの "どうせうまくいく" 
http://mr-surprise.dreamlog.jp/archives/52292671.html
  
ここまで書かれてしまうと、逆に気になりますね(笑)
僕も今度行ってみようと思います。
 
 


 
 


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