こんな看板じゃ意味がない!~見えているはずなのに脳が「見えてない」と判断してしまう残念な看板たち~

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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お店や看板が、お客さんとなる人たちから「見えている」かどうかを判定する時、
立地や売上予測の世界では、非常に厳しい基準を設けるのだという話は、今までに何度かさせていただきました。
 
今回は、そのことについてさらに詳しく書きます。
 
 
 
普通、「見えている」って言ったら、どんな状態を思い浮かべますか?
 
おそらく、
 
「障害物が何も無くて(物理的に)目で直接見ることが可能である」
 
というのが一般的でしょう。
 
そう、つまりは、
 
「遮るものが何も無い=見えている」
 
という考え方です。
 
 
勿論、これは基本中の基本で、非常に大切なことです。
障害物があってお店や看板が見えないのでは、話になりません。
 
なので、しっかり見える位置に看板を設置しなくちゃ、っていうのは、多くの人が思うことですし、見落とすこともあまりありません。
 
 
しかし・・・・
実は、脳科学的に人間の「目で見る」という知覚のメカニズムを考えた時、
「見えているのに見えていない」という現象が、多発するのです。
 
そうしたメカニズムを考慮して、立地判定の上では、大きく分けて4つの「見えていない理由」について検討し、いずれをもクリアしたお店や看板を、「見えている」と判定します。
 
 
その4つとは、
 
「視界障害」
「視界融合」
「視界退行」
「視界縮小」

 
のことです。
 
先程の、「遮るものが何もない」というのは、これらのうち、「視界障害」についてはクリアした、ということになります。
 
・・・・が、しかし、そんなのはまだ序の口で、まだ他に3段階ものチェックをしなければ「見えている」ということにはならないのです。
 
そして、その3つは、「物理的には見ることが可能」であるため、判定に慣れていないと見落としてしまうこともよくあります。
「脳がそのお店や看板を『見えている』と認識しているかどうか」という、非常に繊細な判定だからです。
 
 
 
今回は、これらのうち、2つめの「視界融合」という現象について、簡単にお話します。
 
 
 
これは、とりわけ個人のお客さんは陥りやすい落とし穴ですね。
 
けれども、理解はしやすいロジックです。
 
 
お見せした方が早いですね。
 
はい、ズバリこういう状況です。

融合看板群in新宿
 
 
お分かりになりますでしょうか?
 
つまり、
「沢山の看板がありすぎてごちゃごちゃしており、ひとつひとつをピンポイントで認識しにくい」
という状況のことです。
 
 
これはまだ写真ですから、落ち着いて見れば、ひとつひとつの看板を認識することはできるでしょう。
 
しかし、これが実際の街で、歩きながらだったらどうですか?
・・・・確実に、無理です。
 
試しに、例えば新宿などの街を10分ほど歩いてみて、「記憶に残った看板」を挙げてみてください。
・・・・ほとんど、覚えていないことが分かります。
物理的には、視界に入ってきているはずなんですが、それを人間の脳は、「見えている」と知覚しないのです。
 
このロジックについてより詳しく学術的に知りたい方は、「ゲシュタルト心理学」で調べて見るといいですよ。
よく、「ゲシュタルト崩壊」とか言ったりしますよね。その話と密接に繋がっています。
 
 
 
他にも例えば、ロードサイドでのこんなケース。
 
融合看板群inロードサイド
 
全体的に、赤と白の看板ばっかり!!
車を運転中に、どれかひとつの看板を、強烈に認識するなんて、無理ですよね。
 
「なんか赤と白の看板がいっぱいあった」
としか、脳は捉えません。
 
そうなってしまったら、それぞれのお店としては、看板を出している意味が無いわけです。
 
 
それから、こういうのも。
 
融合看板群inロードサイド2
 
左手に、「堀産婦人科」「高橋小児科」「仙石ミシン」とか、色々文字がありますが・・・・
 
人間の脳は、
「なんか文字がいっぱい書いてあった」
としか捉えません。
 
看板を出している側にしてみれば、この看板を出すことで、自分のお店(ここではクリニック)に来てほしいわけですよね。
でも、実際には、全然認識すらしてもらえていないわけです。
 
これでは、意味がまったくありません。
(さらに、こんな意味の無い看板に設置料を払っていたら、お金の無駄です!)
 
 
 
あと、街中で見かける、こういう「共同看板」も、同じようにこうした理由で、設置している意味が薄いと言わざるをえません。
 
融合看板群_共同看板
 
融合看板群_共同看板2
 
 
まぁ、駅前は雑居ビルが多いですし、現実的にはこういうパターンは多いと思います。
それに、看板の用途は「お店を見つけてもらう」ということだけではないので・・・・全くの無駄かと言うと、こういう場合はそうとも言い切れませんが。
 
けれども、効率が悪いことはまず間違いありません。
看板があることによる直接的な集客効果は、全然望めないわけですからね。
 
 
 
それでも実際、こうした看板を出すだけで、
 
「看板は出しているんだから、通行人にお店は見えているはずだ」
 
と勘違いをしている経営者の、多いこと多いこと・・・・
 
それ、間違いですからね。
 
 
 
 
ちょっと小難しい話をしましょう。
 
下の図を見てください。
 
人間は「個」ではなく「まとまり」で知覚する
 
これを見て瞬時に、ひとつひとつの緑色の四角の数を数えた人って、いますか?
ほぼ全ての四角が、大きさがそれぞれ違うのですが、その違いまで完璧に認識できた人って、いますか?
 
・・・・いましたら、あなたは病気です。脳の(^_^;)
 
ほぼ全ての人は、
 
「なんか緑の四角がいっぱいある」
 
というような、漠然とした捉え方をしたのではないでしょうか。
 
 
 
そういうことなのです。
 
人間の目は、ひとつひとつの「個」ではなく、「まとまり」で知覚するというメカニズムがあるのです。
 
そのため、似たようなものがいっぱいあると、そのひとつひとつではなく、「なんか似たようなのがいっぱいある」という捉え方をしてしまいます。
 
個々の物体それぞれが、微妙に大きさや形が違えども、全体的に似通っていれば、それはすぐには知覚できないのです。
 
 
このメカニズムが、「ゲシュタルト心理学」であり、「視界融合」の原理です。
 
 
ちなみに、こうすると・・・・
 
緑のまとまりが3つ
 
「なんか緑の四角が、3カタマリある」
と認識するはずです。
 
 
 
また、こうするとどうでしょうか。
 
人間はまとまらないものを知覚する
 
「なんか緑の四角がいっぱいある中に、ピンクの四角が1コある」
と思えませんか?
 
人間の脳は、「まとまり」で知覚するという性質がある一方で、
「まとまらないもの」を知覚するという性質も持っているのです!!
 
ですから、似たようなものの中に、ひとつだけ全然違うものがあると、それが目について仕方なくなってしまいます。
 
 
 
こう書くと、「視界融合」の解消の仕方も、イメージが湧くでしょう。
 
自分のお店の看板を、周辺の景色や、他のお店の看板と、「ひとつにまとまらない」ものにすればいいのです。
 
 
周りに赤い看板が多かったら、自分のお店は青い看板にしてみるとか。
 
周りに四角い看板□が多かったら、自分のお店は丸○や星型☆にしてみるとか。
 
そういうことです。
 
 
「形」と「色」、どちらか一方もしくは両方を、『目立つ』ものにすること。
 
これが、非常に重要な看板の戦略です。
 
 
 
とはいえ、しかし・・・・現実的には、難しいことも多いんですよね。
 
これを見てください。
 
結局人間はまとまりで知覚する
 
さっきより、色を変えた部分を増やしてみました。
 
すると・・・・
「なんか緑の四角がいっぱいある中に、いくつか色が変わった部分がある」
というように、また漠然とした認識になってしまいます。
 
何色の四角がいくつあるかなんて、意識しなければひとつずつ数えようとはしません。
「色が変わった部分」というように、結局は「まとまり」で認識されてしまうのです。
 
 
例えば、街でこんなものを見かけた時。
 
融合看板群_変な看板がいっぱいあった
 
「なんか変な看板がいっぱいあった」
みたいに、「まとまり」で知覚されてしまったりします。
 
まぁそれでも、この写真の看板は、いずれも互いに「まとまり」にならないよう、目立たせようと努力しているのが伺えるので、個々で見ればとても参考になるお手本みたいな感じですが。
 
一ヶ所にごちゃごちゃにまとまってしまってたら・・・・その良さも、薄れてしまいますね。
 
 
 
こういう状況が、街には溢れています。
 
そして、このように「視界融合」が起きやすい立地というのは、それだけで大きなマイナスポイントに成り得るのです。
 
冒頭の方に書きましたように、障害物がある、というなら分かりやすいのですが、「視界融合」は見落とされやすいものです。
 
しかしながら、お店がなかなか繁盛しないような「悪い立地」の例に、ちょくちょく共通して挙がってくるようなマイナスポイントです。
 
 
こういうところにもしっかり注意をしないと、「良い立地」は見つからないものです。
それどころか、
「人通りはあるし、障害物が無いんだから良い立地だ!」って過信して、実は利益の出ない「貧乏立地」に出店してしまった・・・・
ということにもなりかねません。
 
よーくよく、注意してください。
 
 
 
物理的には見ることが可能なそのお店や看板、
 
本当に、本当に、「見えている」と思いますか?
 
 

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