大森駅東口で遭遇した焼肉屋の競合バトル~競合はマイナス影響しかもたらさないという勘違い~

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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もう去年のことになります・・・・
東京都大田区は大森駅周辺を実査していた際、その東口で、面白い光景を見ました。
 
 
この写真なんですが・・・・おわかりになりますでしょうか?
 
左から牛繁・牛角・安安
 
 
チェーンの焼肉屋が、こんな近距離に3軒も!
 
左から、「牛繁」「牛角」「安安」と。
 
牛繁・牛角・安安どこがベスト立地か
 
 
なんだこれ(笑)
と、思わず笑ってしまいました。
 
 
どういうつもりで出店したんでしょうか、各企業の店舗開発は。
 
特に「牛角」と「安安」は同じビルですよ?
ビルの大家さんは、どういうつもりで出店を承諾したんでしょう?
(通常、同じビル内に同じ業態が出店するのは、
先に出店していた方の利益を守るためにもオーケーしないのが習わし)
 
コンビニのような業態ならまだしも、
焼肉屋がこんなに密集するのは、なかなかに珍しい光景です。
 
 
 
 
ちなみに・・・・
こういう状況を見た時、
 
「さぞ、競合インパクトは強いんだろうな。
他のお店にお客を奪われて、売上げは3分の1(0.3ずつ)なんだろうな。
そんなに売上げが減って、よく商売続けられるな。」

 
と思うかもしれません。
 
 
でも、実は、そう単純なことではないんです。
  
 
 
競合店が出店することで、実は、
 
「全体的な売上げはアップする」
 
という現象が起きます。
 
1店舗の時より、増えて2店舗になった時、
その2店舗の売上げを合計すると、
1店舗だけの時よりも確実に増えているのです。
 
これを専門用語で、「市場拡大」と呼びます。
 
「市場拡大」は、あらゆる業種業態でも起こることが確認されています。
 
 
 
なぜそんなことが起きるかと言いますと・・・・
 
それは、人々の「動機」が増えるから、です。
 
 
単純な話、いち消費者の立場として、
「お店が1店しかない場所」
と、
「お店がいっぱい集まってる場所」
だったら、どっちに行きたいと思いますか?
 
いっぱい集まっていれば、
「あそこに行けば何かしらあるだろ」
みたいな気持ちになって、行きやすくなりませんか?
 
例えば東京駅のラーメンストリートなんか、
「あそこに行けば色んなラーメンがよりどりみどりだ!」
ってなるじゃないですか。
 
つまり、選択肢が増える、ということ。
お客さんにとってみれば、より行きやすくなるんです。

 
 
 
ちなみに、数字的な話をすると・・・・
 
お店の数が「n倍」になると、全体の売上げは、「nの平方根倍アップ」します。
 
つまり、
 
お店の数が「1店→2店(2倍)」になると、
売上げは「2の平方根=約1.4倍」になります。
 
同様に、
 
お店の数が「1店→3店(3倍)」になると、
売上げは「3の平方根=約1.7倍」になるのです。
 
 
これ、不思議なんですけど、本当なのです。
 
 
 
そして、例えば3店舗になったなら、
 
「1.7倍になった市場を3店で分け合う」
 
ので、1店舗あたりの売上げは、「約0.6」ずつになるのです。
 
仮に、1店舗の時に1,000万円売り上げていたとしたら、
3店舗になったら、その3店の合計は1,700万円であり、
それぞれの店が、約550~600万円取ってることになりますね。
 
(3店の営業力や立地評価が同じだった場合ですが)
 
 
 
ここで何が言いたいかといいますと・・・・
 
単純に同レベルのお店が増えただけで、その程度なのです。
 
競合の存在が致命的なダメージになるかっていったら、
そう決めつけられるわけではない、ということです。

 
もし、新しく後から出店してきたお店より、
自分のお店の方が営業力や立地評価で勝っていれば、どうでしょう?
 
元々1,000万円売っていたなら、もしかして、
600万にもならず、800~900万円で下げ止まるかもしれません。
 
 
そう考えたら、競合店っていうのは、決して無条件で怖がる必要のあるものではありません。
 
むしろ、戦略的には、
「わざわざ繁盛している同業店の隣に出店する」
っていうのも、アリなんです。
 
まぁそれは、自分のお店が同業店より営業内容で同等以上であることが前提ですけどね。
 
 
それに、距離が近かったとしても、ほんの10数メートル離れれば、立地条件は大きく変わってくることが有り得ます。
自分のお店より立地の良いところに同業が出店してしまったら、
きわめて強いマイナス影響を受ける恐れも、ありますからね。
 
だから、「後から同業店が出てきても負けない立地」に出店するべきなんですけど。
 
 
 
 
ちなみに、この写真の3店舗だと、どのお店が一番、立地評価が高いと思います?
 
■牛繁 2階
■牛角 1階
■安安 2階

 
ヒントは、写真です。
 
牛繁・牛角・安安どこがベスト立地か
 
 
が・・・・分かりにくいと思うので、答えを書いてしまいますと、
 
僕は、
 
「安安」
 
だと思います。
 
 
1階にあるから「牛角」がベストかと思いきや、このお店、間口がかなり狭くて入りづらいのです。
そして、「視界退行(ハロー効果)」が発生してて、「牛角」の白黒の看板は一瞬、他の景色に飲まれてしまいます。
 
牛角の狭い入口
 
 
また、「牛繁」は、2階に上がる階段が建物の奥になってて、これまた入りづらい。
アンドン看板が出ているところが、そのままお店の入口ではないんですよね。
(逆にこの看板の出し方は、工夫してるなという感じもしますが)
 
牛繁の入口のところ
 
 
「安安」は、2階とはいえ、ちゃんと専用階段があって、看板も目立つし、2階のお店としての間口が広い!
これはやはり、3店の中では揺るがぬプラスポイントでしょう。
 
安安の入口のところ
 
 
 
と、いうわけで、今回の立地コラムは、小難しい話が挟まりました。
 
しかし、本当に競合の捉え方というのは、正しくやらないといけません。
 
僕のクライアントにも、時々いらっしゃいます。
必要以上に競合の存在ばかりを気にする方々。
むしろ、多いですよ。
 
「良い立地=競合が少ない」と勘違いされている方。
 
 
はっきり言いますが・・・・
 
競合店は、本来は自店の立地に何の関係もありません!!
 
 
気にしすぎると、無意味に臆病になってチャンスを逃したり、
逆に落とし穴にはまったりするので、要注意です!
 
 
 
 
それにしても・・・・この写真の場所以外にも、
大森の東口には、焼肉屋があっちこっちにありました。
 
なんなんでしょうか、あれ(笑)
不思議な土地ですね。 
 

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Tag: 実査

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