見えないお店は存在しないことと同じ~視界性を甘く見たお店の末路~

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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お店が、お客さんから「見える」ということは、非常に大切なことです。
 
「立地判定」の世界では、この「見える見えない」のことを、
「視界性」という言葉で表現します。
 
 
 
お店の「視界性」について問題にしようとする時、
必ずと言っていいほど頻繁に持ち上がる2つの疑問があります。
 
それは、
 
①「別に見えなくても売れるお店は売れるでしょ?」
 
という疑問と、
 
②「視界性の良し悪しは立証が難しいのでは?」
 
という疑問です。
 
 
 
特に①は、僕もクライアントからよく言われますね。
 
皆さん、視界性が大切なのは当然分かってらっしゃるのです。
 
しかしながら、「どれくらい大切か」については、
考えに差があるようです。
 
 
 
確かに、「お店が見えなくても売れる」というケースは、
あるにはあります。
 
例えば、街道沿いから全然見えないお店を数十店も出店していながら、
どのお店も高い売上げを叩き出すような優れたチェーン店はありますし、
 
そもそも、「質屋」のように、業種業態によっては、
視界性が良くない方が商売が成り立つ場合もあります。
 
 
 
けれど、勘違いしないでください。
 
こうした例外的な事実をどんどん広げていって、
「視界性なんか気にしなくていいんだ!」
となってしまうのは、きわめて危険なことです。
 
 
なぜなら、
 
「お店が見えなくても売れる」
 
という話は、裏を返せば、
 
「お店が見えればもっと売れる」
 
という前提があって言えることだからです。
決して、
 
「お店が見えない方が売れる」
 
ということではありません。
 
 
さらに、質屋のような業態にしても、
「見えにくい、目立たない」という特殊な状態であるだけで、
決して、「絶対に見えないのがベスト」という意味ではありません。
 
 
 
今の時代は20年前と比べてインターネットが発達し、
お店自体が見えにくくても、お客さんがお店を調べて、
わざわざ探して来てくれるというケースが増えてきました。
 
そのため、20年前にも多くあった「視界性不要論」は、
今なお強まっている傾向にあります。
 
 
しかしながら、僕はむしろ、「視界性」は、
20年前と比べて、さらに重要度を増したと感じています。
 
 
たまたま来店やついで来店のお客さんを多く吸引する、
「立地依存型」の飲食・小売業店は元より、
 
店舗を持たない通販や宅配ビジネス、会員制クラブといった、
「商圏依存型」のビジネスにおいても、
 
視界性のそもそもの原理原則にのっとって、
 
「誰(どんな人)から見えているのか」
「どんな状態で見えているのか」
「何が見えているのか」

 
をしっかり考えた時、
「お店の見え方(知覚のされ方)」が、
売上げの良し悪しにダイレクトに結びつく、

ということは間違いありません。
 
 
なぜならば、「視界性」とは、店舗そのものや看板は勿論、
ショップカードや販促チラシ、ウェブサイトまでも関わってくる話だからです。
(後者についてはそんなに深くここでは語りませんが)
 
 
リアルの世界のみならず、ウェブの世界にもお店が溢れている中、
ひとつひとつのお店は、油断するとすぐ埋もれていってしまいます。
 
 
「お店の存在をお客さんに知ってもらう」
 
このプロセス無くして、ショップビジネスが成り立つことは有り得ません。
 
「見えないお店は存在しないことと同じ」
 
なのです。
 
そして、リアルの世界でお店を出しているビジネスは、
すべからく「直接」お客さんに来店してもらわなければならないわけです。
 
であれば、お店(または看板)が、立地上、
「直接」知覚されることが重要なのは、至極当然と言えます。
 
 
 
 
 
最後にもうひとつ、決定的な話をしましょう。
 
 
新宿などの繁華街では、夜になると、
多くの「客引き」が見られますよね。
 
基本的には条例で禁止されているはずなのですが、
そんなことお構いなしです。
 
なぜ、「客引き」をするのでしょうか。
 
答えはひとつ。
 
 
「待っていてもお客さんが来ないから」
 
に他なりません。
 
大きな繁華街では、雑居ビルに入居するお店が数多くあります。
そういった物件は得てして、視界性がきわめて悪いものです。
 
つまり、いかに周辺に人が多くいれど、お店が見えていないため、
お客さんにとっては存在しないも同然なのです。
 
ですから、放っておくと全然売上げが立ちません。
そのため、「客引き」という手段を用いてお店を知ってもらう、
ということにならざるを得ないのです。
 

 
 
あえて言いましょう。
 
「客引きなんかをしなければならない時点で負け組」
 
なのです、ショップビジネスとしては。
出店立地でも、商売の中身でも、負けています。
 
その証拠に・・・・
そういった、客引きを必要とするようなエリアの店舗は、
コロコロと入れ替わります。
 
高い家賃を払えるほどに売上げを立てられず、
撤退を余儀なくされるわけですよね。
 
 

<繁華街の「見えないお店」>
新宿視界融合①
(新宿にて。どこを見たらいいかわからないくらい看板がごちゃごちゃ)
 
新宿視界融合②
(同じく新宿にて。看板がごちゃごちゃしていて「ホルモンはなけん」以外は判別が難しい)
 
何のお店が入っているか全然分からないビル壁面
(何のお店が入っているか全然分からないビル)
 
 
 
視界性が悪い、お店が見えない状態での出店の末路。
 
このようなことにならないよう、
しっかり視界性について考えていっていただきたいと思います。
 
 
最後に、以前に書いたブログから、
視界性に関連する重要な内容の記事を転記します。
 
こんな看板じゃ意味がない!~見えているはずなのに脳が「見えてない」と判断してしまう残念な看板たち~
http://takumaricchisalesup.blog.fc2.com/blog-entry-59.html
 
 

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