「面白いもの(美味しい店)をやれば黙っててもお客さんは来るでしょ」は、リスクが大きいです!!

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年間で500件以上のお店を調査する『日本一の繁盛店分析マニア』が綴る、物件探しから販売促進・チェーン展開に至るまで、出店戦略ノウハウの極意!

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【立地調査レポ #0008】
 
『B-1グランプリ食堂』
 
 
B1グランプリ食堂外観
 
 
実査日:2015/8/3


<立地点数>
 
54点/100点
 


<店舗データ>
 
住所:東京都千代田区神田練堀町15-1
 


 
 
<立地所見>
 
 
今回は、秋葉原へ実査に出かけた際に見つけた、催事(企画イベント出店)をピックアップします。
 
10店舗ほどのご当地グルメが集まる、この『B-1グランプリ食堂』を見つけたのは、本当にたまたまでした。
 
これを見つけた時には、Facebookに思わず「これはひどい・・・・!」と書き込みをしてしまったほどでした。
企画自体は、とても面白いものだと思います。私は好きです、こういうご当地グルメイベント。
 
しかし、これが開催されている立地を見ると、お世辞にも「良い立地」とは言い難い場所で、そこに思わずため息が漏れてしまったのです。
その理由について、レポートします。
 
 
まず、位置はここです。
 
B1グランプリ食堂周辺GMAP
 
秋葉原の電気街口の方を出て、京浜東北・山手線の線路沿いに北に進んでいったところです。
駅からの距離は、ざっと200mちょっと、というところでしょうか。そこまで遠くはありません。
 
 
しかし、距離が近ければ良いというものではなく、この立地には、大きな落とし穴があります。
 
それは、「動線から外れている」ということです。
 
上の地図に記載したのですが、秋葉原駅のこの辺りは、まず中央通りをものすごい数の人が往来しています。
ソフマップやドンキホーテなどの大型店をはじめ、数多くのお店が密集していて、秋葉原の商業の中心道路です。
 
すなわち、駅から出て来た人たちのほとんどは、中央通りに行くのです。
(上の地図で細いオレンジ色の矢印で示したのがその動きです)
秋葉原に訪れる人には買い物客が多いですが、まず買い物のメッカはこの通りですから!
 
 
この催事のおこなわれている方面へは「来る理由が無い」のです、はっきり言って。
 
これは、きわめて大きな立地上のマイナス点です。
 
 
 
さらに、場所が高架下ということで・・・・
催事の雰囲気も、なんかやや暗い感じですよね。
 
高架下ということで雰囲気が暗い①
 
高架下ということで雰囲気が暗い②
 
しかも、1台1台のブースを見て行くと・・・・
 
B1グランプリ食堂ワゴン②
 
B1グランプリ食堂ワゴン①
 
ちょっと写真だと分かりにくいかもしれないんですけれども、10店舗のブースが、全て同じデザインのワゴンで、ほとんど見分けがつかないんです。
のぼりは出してるし、中をよ~く覗きこめば、メニューとかも出てはいるんですけれども・・・・いかんせん、ちゃんとした個店の看板はほとんどないし、店名も書いてないしで、パッとしない状況。
 
一応、催事エリアの中心部を含めた数か所に、下のような案内パネルは置いてありましたが。
 
B1グランプリ食堂説明パネル
 
仕方の無いことかもしれませんが、明るくて楽しい雰囲気を演出しきれないというのは、こうした催事においては見過ごせないマイナスに働くことです。
 
 
 
ただ、こうしたマイナス点があったとしても、秋葉原はきわめて大きなマーケットです。
動線を外していようと、土地の雰囲気が悪かろうと、流入してくる人々が膨大であれば、それを補ってあまりある売上げを出すことが、可能ではあります。
 
B1グランプリ食堂周辺統計データ
(SORB社製「統計てきめん2プレミア」にて集計)
 
このように、小売販売額は1,600億円オーバー!
日本有数の商業エリアであることは間違いありません。
 
 
しかしながら、このポテンシャルを効率的に吸引することを妨げる、大きなマイナス点がまだありました。
 
それは、「看板が効果的に配置されておらず、秋葉原エリア内で認知が浸透しにくい」ということです。
 
私は、これが最大のマイナスなんじゃないかと思いました。
なぜなら、先に挙げた「動線」や「高架下という土地」については、ある程度は諦めなければいけないことかもしれませんが、この「看板設置」については、改善する余地が残されているからです。
それなのに、そういう工夫がなされていない・・・・これは、本気で秋葉原でこのイベントを成功させようとしているのか、疑問を感じてしまいます。
 
 
少なくともこの位置に、見つけやすい大きな看板を設置するべきです。
 
ここに看板を出さなきゃ!
 
駅を出た人たちが、200m先でこんな催事がやっているってことを知ることができたら、もっと効率的に吸引できるはずです。
 
そして、この交差点。
 
この交差点に看板を出すべき②
 
この交差点に看板を出すべき①
 
(地図の、上の青い丸)
 
8/3現在、駅出入り口からも、この交差点からも、この催事がおこなわれていることを知る由はありませんでした。
なんてもったいないこと!!
 
この催事スペースは、秋葉原エリアを訪れる人の多くに、気付かれることがないのです。
そもそも、近くまで行ったって分かりにくいのですから。
 
のぼりは立っているけど決定的な看板が無い
 
店前を歩いていても、のぼりは立っているけど決定的な看板が無くて、パッと見では「?」となってしまいます。
 
対岸から見ると植栽や自動車が邪魔で何してるか分からない
 
しかも、対岸側からは、植栽や停めてある車が邪魔をして、何をしているのかよく見えません。
  
 
 
 
この催事の仕掛け人は、JR東日本グループでした。
 
ということは・・・・公道はともかく、駅を含めた自社の敷地内には、もっと看板を置いたりすることができるはずです。
高架の壁面にだって、看板をつけることは可能でしょう。
 
なぜ、それをしていないのか?
私にはそれが甚だ疑問です。
 
まぁ、まだオープンしたばかりだから、これからテコ入れを予定している、というのならいいんですが・・・・
 
この開催スペースの、北側の交差点には看板は出ていました。
 
ここに看板があっても大きな効果は出ない
 
けれども、そもそもこんなところを通る人はほとんどいないのです。
看板は、人々が集中するエリアに設置しなければ意味がありません。
 
 
 
せっかくの、巨大商業集積である秋葉原にありながら、そのポテンシャルを十分には吸引できない場所。
そして、吸引するための立地上の工夫も見られない現状。
 
概して、
「秋葉原なんだから面白いものをやれば黙っていても自然にお客さんは来るでしょ」
とでも言わんばかりの出店態勢が、私が「ひどい」と感じてしまった所以です。
 
この立地は、黙っていてもお客さんが訪れるような場所じゃ、ありません。
「努力してお客さんを呼びこまなければいけない立地」です。
 
 
というわけで、大繁華街の秋葉原にありながら、54点という辛口点数をつけました。
 
 
 
 
 
これらB級グルメ店のオーナーが、JRさんに出店料をいくら支払っているのかは分かりません。
 
勿論、立地が悪い分、賃料も良心的であれば、何も問題はないのです。
まぁ、秋葉原でこの規模のスペースを確保しようと思ったら、他に候補はそんなにないでしょうし。
ですから、「動線」や「土地」のことは、仕方ないこととも言えます。
 
ただ、もしも、もしもこれで、「秋葉原なんだから売れますよ!」みたいな謳い文句をつけて、高い家賃を取っているとしたら・・・・
オーナーさんが泣きを見ることになってしまうかもしれません。

 
そのようなことがないよう、祈ります。
 
 
 
最後に、もう1度。
 
私は、こういうイベント、好きです!!
皆さんも、秋葉原を訪れた際には、よかったらぜひ1度行ってみてください!!
 
 
 
 
 
 
 
 

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